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株式会社Stanfit

代表取締役 松下 航平

個として活動するエンジニアに向けて、開発を「気軽に遊べる場」を提供。元フリーエンジニアの挑戦

近年、政府が“働き方改革”を進めていることから、副業・パラレルワーク・フリーランスなどの働き方が広がってきています。組織に属することで得られる安心感。個として活動することで得られる自由度と満足度。両者のいいとこ取りをしたフリーエンジニア専門コミュニティを運営しているのが、大阪に本社を置く株式会社Stanfit。代表取締役の松下さんに、コミュニティの特徴や起業の経緯などをお伺いしました。

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中級以上のフリーエンジニアを対象とするコミュニティ「Stanfit」を運営

 まずは事業内容について教えてください。

松下 中級者以上のエンジニア同士がSlackやZoom上で交流できるコミュニティ「Stanfitを運営しています。コミュニティでは、フリーランスのエンジニアや副業エンジニア、フリーランスから法人成りしたエンジニアに向けて、経理や法務などのバックオフィス業務のサポートや技術者同士の情報交換の場を提供しています。

 Stanfitの特徴を教えてください。

松下 「学び」「仲間」「キャリア」「サポート」の4つがあります。「学び」について、各分野のプロが在籍しているので、ちょっとしたことを質問することができ、雑談からでも新しい知識の吸収ができます。また定期的な勉強会を開催しているので、次の勉強会までにここまでやってみるという目標も立てられます。「仲間」では、同じように在宅ワークを行っている人とつながることができるので、個として自由に働きながら、まるで組織に属しているかのような安心を得られます。「キャリア」の部分では、多様な人が在籍しているからこそ、キャリアパスや働き方についてアドバイスをもらうことができます。「サポート」はStanfitの最大の特徴であり、強みであると言えるでしょう。IT分野に特化した士業の方がコミュニティに在籍しているため、契約や節税などのアドバイスを受けることができます。

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 コミュニティメンバーからはどのような声が寄せられていますか?

松下 最新の技術や知識についての情報交換ができる、キャリア設計や悩みを相談しやすい、バックオフィス業務や士業の方のサポートを受けられる点がよい、といった声をいただいています。また、各地でオフ会なども開催されているようで、そんな話を聞くと運営サイドとしてはうれしく思います。

 事業の今後のビジョンを教えてください。

松下 Stanfitには、腕に自信があるフリーエンジニアが全国から集まっています。メンバー数は現在60名強。まずは、2020年内に100名を目指します。次に、メンバーが増えたらそれぞれの得意分野を生かして研究機関や自治体などと一緒に事業開発を展開していきたいと考えています。

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「個と組織のハイブリッド」を目指し、起業

 起業の経緯を教えてください。

松下 大学卒業後、大手開発委託会社にエンジニアとして入社し、2年弱ほど勤め、フリーランスエンジニアとして独立しました。そこで環境の大きな違いにがく然としたのです。会社員時代はバックオフィスも整っているし、仕事もあるし、すべてが揃った状態。一方、フリーランスは経理や法務といった仕事以外の部分も自己責任で処理しなければいけません。エンジニアとしてどれだけスキルや経験があっても、フリーであるかぎり、どこかがおぼつかない不安定な状態にある。そのような現実を打開するために、個と組織をかけ合わせたようなコミュニティを作ることはできないだろうかと考え、フリーランスとして活動を始めた1年半後、2019年8月に株式会社Stanfitを創業しました。

 起業して良かったことを教えてください。

松下 株式会社化したことによって、本気度が見えたのでしょうか。個人でやっていたときに比べ、周りの人たちが手伝ってくれるようになりました。また、会社としてコミュニティを運営しているので、コミュニティに対する信頼度も高い印象を受けています。

 逆に辛かったことや大変だったことはありますか?

松下 人のマネジメントとコミュニケーションの取り方に難しさを感じています。完全オンラインの組織なので、相手がどんな状況にあるのか目に見えにくい上に、ビデオやテキストでのコミュニケーションだとニュアンスを伝えるのに苦労します。リアルなコミュニケーションも大事だなと感じるようになったので、関西に限らず機会があればメンバーの顔を見に行くようにしています。

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開発を「気軽に遊べる場」を提供できる会社にしていきたい

 会社を経営する上で、特に心がけていることはありますか?

松下 年齢に関係なく、敬意を払うことを大切にしています。手伝ってもらったり助けてもらったりした際に絶対に「ありがとうございます」と言うなど、些細なことでも言葉にするようにしていますね。チャットや画面越しにしか会わない人がほとんどなので、ニュアンスや感情が伝わるように心がけています。

 今後、Stanfitをどんな会社に育てていきたいですか?

松下 開発を「気軽に遊べる場」を提供できる会社にしていきたいです。「スキルを試してみよう」とか「土日に経験を生かして誰かの役に立ちたい」というエンジニアの気持ちを大事にしていきたいと思っています。エンジニアが心身ともに健やかに働けて、分野の垣根を超えて気軽に話ができる場をどんどん作っていきたいです。

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 関西で起業して良かったこと、悪かったことを教えてください。

松下 良かったことは、地域メディアに取り上げてもらえること。関西はやはりスタートアップが少ないので目立つことができます。家賃が安かったり、食べ物がおいしかったりといったことも関西で起業して良かったことのひとつです。悪かったことは、仕事の打合せなどで東京に行かざるをえないため、時間と費用がかかることです。

 最後に、これから関西で起業をしようとしている人に向けてメッセージをお願いします。

松下 新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、働き方がリモートを前提としたものに変化しました。どこでも働ける時代になったからこそ、「どこで働くか」に対する関心も高まっていると思います。実際に地方に戻る人も増えていますし、関西でもこれからどんどん増えていくことでしょう。関西を一緒に盛り上げていけたらうれしいです。

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ライター / 水本このむ

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