pc_header

株式会社シェアウィズ

代表取締役社長CEO 辻川 友紀

「なるほど!」と思う瞬間を、学ぶべき人に届けたい。教育分野での事業立ち上げに込めた強い信念

スマートフォンの性能が向上し、通信環境も急速に整えられている今、スマートフォンで動画を視聴するスタイルが一般化してきました。その中でも、注目を集めているのが動画学習サービスです。プログラミングやマーケティング、ビジネススキルや語学などさまざまな分野を動画で気軽に学習できるサービスを提供している株式会社シェアウィズ。代表取締役社長CEOの辻川さんに、事業の強みや今後のビジョンなどをお伺いしました。

01

「なるほど!」と思う瞬間の発生回数を最大化したい

 まずは事業内容について教えてください。

辻川 「学習コンテンツの流通を最適化し、学ぶ希望が見つかる場所をつくる」をミッションに掲げ、2つの事業を展開しています。ひとつ目は社会人向けの動画学習サービス「ShareWis(シェアウィズ)。90秒の短い動画でサクッと学ぶスナックコースと、本格的なスキルアップを目指す方向けのプロコースで学べるオンライン学習プラットフォームです。ふたつ目が法人向けのシステム「WisdomBase(ウィズダムベース)で、動画講座の配信やWebセミナーの販売サイトを構築できるシステムです。

01

 2つの事業に関連性はありますか?

辻川 WisdomBaseは研修会社様や教室事業者様などに導入いただいています。そこで得たコンテンツを個人向けに販売したいというケースもあり、そのときはShareWisにそのコンテンツをそのまま載せたり、個人向けにカスタマイズして載せたりします。一方で研修会社様が動画ベースのコンテンツを持っていないケースもあります。そのときはShareWisにある1,000以上のコンテンツから必要なものをレンタルしていただきパッケージ化します。

02

 競合は少なくないと思うのですが、シェアウィズならではの強みは何ですか?

辻川 コンテンツづくりにはこだわっていて、その質の高さが強みだと思っています。マーケティング用語「Moment of Truth(真実の瞬間、MOT)」の造語で、「Learning Moment of Truth(LMOT)」という用語があります。「良いコンテンツ」「良い先生」など「良い」について社内で考えるとき、このLMOTを意識していて、学習の真実の瞬間、勉強していてハッと気づいた瞬間、なるほどと思った瞬間、興奮度が上がるような瞬間を発生させることを大切にしています。これらの発生回数を最大化できるのが「良い」ものだという考えのもとコンテンツを作っています。

 事業の今後のビジョンを教えてください。

辻川 僕たちは学びを提供する人やツールや情報を「学習コンテンツ」と呼んでいて、それを学ぶべき人に届ける活動を「流通」と定義し、学習コンテンツの流通の最適化を目指しています。先ほど言ったような「なるほど!」と思った瞬間の回数を最大化できるようなプラットフォームをつくるのが今後のビジョンです。

05

「30歳までに起業する」研究者から起業家への転身

 いつから起業を考えていたのですか?

辻川 大学時代から考えていました。実は中学生からずっと生物学系の研究者になろうと思っていたのですが、数学と生物学の違いに大きなショックを受けて。研究者だった自分にどんなビジネスができるのかを考え、選んだのが教育という分野です。研究者になる道は諦めましたが、学んだり新しいことを知ったりするのは好きで、楽しかったので、自分で好きなものを選んで学ぶという学習方法に特化した新しい事業をつくりたいな、と。「30歳までに起業する」と決めてまず始めたのが就職でした。働きながら会社の同期の知恵を借り、教育分野での新サービスを少しずつ形にしていき、2012年に起業しました。

 起業して良かったことを教えてください。

辻川 自分の好きなこと、情熱を持てることを毎日やれるのがとても楽しいです。日々違うことが起こるのでそれもまた面白い。起業すると会社全体を見ることができるし、ユーザーの声も直接聞けます。そこは良かったことですね。

03

 逆に辛かったことや大変だったことはありますか?

辻川 組織や人のマネジメントです。本当はみんなににこにこしていたら幸せだろうなと思うのですが、時にはきついことも言わなければいけません。それらは辛かったです。あとは資金面。創業当初は周りからちやほやもされるのですが、2年くらいすると事業として成り立っているのかという話になってきます。そこからは資金も減っていきました。そのタイミングで共同創業者が辞めたこともあり、大変でしたね。

 それでも折れずに事業を続けられたのはなぜですか?

辻川 教育系で新事業を立ち上げるという想いは、まったく揺らがなかったからです。僕の場合、なぜ起業するのか、教育系で何を実現したいのかを学生時代に考えこんだので、その時間が効いているのだと思います。社長をやりたいであったり、お金を儲けたいであったりしたら苦しかったかもしれませんね。

04

「なぜそれをやるのか」をとことん突き詰めて考える。その時間が苦しいときにこそ効いてくるから

 シェアウィズの今後のビジョンを教えてください。

辻川 IPOに向け準備中です。新型コロナウィルス感染症の影響を受け、研修会社様や教室事業社様が対面でサービスを提供するのが難しい状況になっていて、WisdomBaseへの問い合わせが急増しています。ニーズは大いにあるので、それを受け止めきちんと事業を拡大するフェーズにあると考えています。

 最後に、これから関西で起業をしようとしている人に向けてメッセージをお願いします。

辻川 「なぜそれをやるのか」をとことん突き詰めて考えてほしい。その時間が苦しいときにこそ意外と効いてくるからです。僕の場合、自分で考えこんだり、本を読んだり、考えを少しだけ人に話したりしていました。最初の種は一人で内省して、それを世に出したあとはいろいろな人が意見をくれるはずなので、人の話をきちんと聞いて修正していく。孤独に考えこむのが大事なフェーズもあれば、人の意見を聞いて修正していくのが大事なフェーズもあるので、そこを見極められるようになるといいですよね。

06

Share

ライター / 水本このむ

掲載企業に関するお問い合わせはコチラ!