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INTERVIEW

スマホをかざす時代はもう古い!?世界初の技術を持つ、タッチレスな決済認証プラットフォームに迫る!

PaylessGate株式会社
代表取締役 足立 安比古

    ライブやスポーツ観戦、展示会やセミナーで必ず通るのが受付のプロセス。最近では電子チケットが一般的になっていますが、今後はチケットの提示すらも不要、通過するだけで本人認証が可能になる未来が訪れそうです。ハンズフリーな認証や決済のインフラを創っているのは、大阪に本社を置くPaylessGate株式会社。代表取締役の足立さんに、技術の応用可能性や学生時代のエピソードなどを伺いました。

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    改札・鍵の開閉・ショッピングなどあらゆる体験をシームレスに

     まずは事業内容から教えてください。

    足立 「シームレスな体験で世界を幸せにする」をミッションに、独自技術であるPaylessGate Technologyを用いて事業を行っています。たとえば、改札。通勤や通学の際の乗り換えでICカードを何度もかざさないといけないですよね。また、ショッピング。スマホのロックを解除してアプリを立ち上げて、やっと表示されたQRコードがなかなか読み込めない…といったシーンも見られます。私たちの独自技術を使えば、こうした認証・決済の行動がスムーズになります。

     具体的にはどのような技術なんですか?

    足立 本人認証技術と高速高精度な位置測定技術でして、特徴はタッチレスであることです。ユーザーは毎回アプリを立ち上げる手間無く、スマホをカバンやポケットに入れたまま、通過するだけで本人認証や決済が可能になります。また、世界中のスマートフォンの96%に搭載されているBluetoothを使っているので、すぐに活用いただけます。

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    まずはイベント受付サービスからシームレス体験を提供する

     多くの人が待ち望んでいた技術だと思いますが、なぜ御社が開発できたのですか?

    足立 もちろん、これまでも開発に挑戦する企業は多くありました。しかし、屋内の位置情報を掴むのが難しかったGPSの特性やセキュリティの問題などがあり、なかなか成功しなくて。研究について記された約30本の論文の結論がすべて「できません」だったほどです。でも、論文を読み解いていき、大きく3つ挙げられていた“できない理由”を1つずつ解決していった結果、位置測定技術の精度がぐっと上がり、独自技術を生み出すことができたのです。日本中のセキュリティ関連の研究者の元を訪ねて確認してもらい、お墨付きをもらって特許も取りました

     シームレス体験の入口として、まずはイベント受付を楽にする「瞬間楽入」からリリースされています。

    足立 大規模な展示会に行ったとき、「Webで申し込みしたのに、なぜもう一度列に並んで受付をしないといけないの? 」と思った経験は誰しもありますよね。新型コロナウイルスの影響で、「行列を作りたくない」「接触機会を減らしたい」というニーズは今後も高まるでしょう。仕組みとしては、アプリをダウンロードしておけば、イベント当日に参加者が受付に接近してきたとき、主催者側の端末に参加者の名前が表示されて、お名前をタップするだけで受付が完了するものです。コロナの影響でイベント機会が減っており営業活動はまだまだこれからという状況ですが、ライブハウスや動物園、野球場やサッカー場、テーマパークなどでも使ってもらえるサービスに育てていきたいです。

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    中学生の頃から、毎日のように事業アイデアを構想していた

     今のご自身のルーツになっている、学生時代のエピソードはありますか?

    足立 「こうやって教えたら、もっと授業が楽しくなるのに」と斜めから先生を見ているような中学生でした(笑)。学生時代って、先生の教え方が面白いか面白くないかで、その科目を好きになるかどうかが分かれることって多いでしょう。たとえば、「博士過程レベルで昆虫に詳しい人や化学の知見がある人が授業をすれば、もっと授業は面白くなるだろうし、そこから興味を持って理科の勉強をする子が増えそうだなあ」とか。でも、そういった教育環境を作るのはお金が掛かりそうでしょう。それならと、お金を生み出すための事業をぼんやりと構想し始めたんです。

     中学時代に事業を考えるなんてすごすぎます(笑)。いいアイデアは生まれましたか?

    足立 16才のときに、「保険を比較して売るお店があったら面白そう」って思ったんですね。すると、間もなくしてそういったお店が世の中に生まれて。ビジネスモデルはよくわからないのでアイデア程度でしたが、初めて「お、いい線いってるぞ」と思いました(笑)。ずっとアイデアを考え続けていた甲斐もあって、大学時代には出版業とITベンチャー企業の2社を設立できましたね。

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     足立さんは、大手電気メーカーでの勤務を経てPaylessGateを起業されています。将来的な起業はずっと構想していたのですか?

    足立 いえ。もともとは前職のメーカーにずっと勤める想定で、80才くらいまでのライフシミュレーションもしていたんです。予定通りに結婚し、子どもを授かり、家を買った。それと同じくらいのタイミングで、研究に打ち込み、「やっぱり起業しよう」と決意したんです。だから、不安だらけでした(笑)。けれど、妻が決断を賛成してくれて、今も応援してくれているからこそ続けられています。起業してからの日々は、キツイこともたくさんあるけれど、面白いこともたくさんあるので、日常に飽きないんです。「なんで俺、この授業を受けてるんだろう?」って考えてしまうような中学生だったし、大学や会社は好きだったけれどどうしても飽きてしまう部分もあって。飽きるとすごく不安になるんです。けれど、今はそういった不安を感じることがないですね。

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    「次世代を創る」という使命を持って、事業を広げていきたい

     これからのビジョンを教えてください。

    足立 2020年は認証系の事業、2021年は決済系の事業、そして2022年はプラットフォーム事業に注力していきたいです。具体的には、認証系はイベント受付や車・家・オフィスの鍵周りなど、決済系はショッピング、そしてプラットフォーム事業はユーザー側で1つのアプリさえダウンロードしてもらえれば、改札通過・受付認証・決済などが全部ハンズフリーで行える状態を創ることです。学生時代に「人は何のために生きているんだろう」と考えたとき、「次世代の社会を創るため」というひとつの解が出ました。いろんなアプローチができますが、私は未来のインフラとして広がりが期待できるこの技術に賭けてみようと思います。

     読者や関西で起業を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

    足立 シームレスな世界創りを関西から広げていきたいと考えているので、もし「使ってみたい」と興味を持っていただけた方がいれば、気軽にお問い合わせください。メンバーも募集中ですので、インターン希望の学生から副業として携わりたいという方まで歓迎です!最後に、起業を考えている方に向けたメッセージになりますが、起業はスタートが肝心で、あらかじめいろんなリスクヘッジをしておく必要があります。起業前に身近な経営者の方に相談して、不透明な点をできるだけ無くしておくことをおすすめします。もちろん、私の元へ相談に来ていただいても大丈夫ですので!

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    チャレサポ面談
    writer_kuramoto

    ライター

    倉本 祐美加

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