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INTERVIEW

これからは仮想オフィスに出社する時代へ!いまのリモートワークに欠けているものを埋める「RISA」とは?

株式会社OPSION
代表取締役 深野 崇

    新型コロナウイルスの影響でリモートワークが急速に浸透しています。効率的な働き方が進む一方、オフィスに集まって仕事をしていたときと比べてコミュニケーションを取りにくいと感じることはありませんか?そんなリモートワークの悩みを解消してくれる新しいスタイルの働く場所を開発したのが、大阪に本社を置く株式会社OPSION。代表取締役の深野さんに、サービスの特徴や事業を始めたきっかけ、今後のビジョンなどを伺いました。

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    リモートワークで失われる非言語情報を、仮想空間で直感的に可視化

     事業内容について教えてください。

    深野 リモートワークに取り組む企業向けに、仮想空間上のオフィスにアバターで出勤できるクラウドオフィス「RISA」の開発・提供を行っています。実際のオフィスに出勤することで得られていたもの、例えば相手の仕草や雰囲気などは、リモートワークでは失われてしまいます。そうした非言語情報を仮想空間で直感的に可視化し、より理想的なリモートワークや働き方を実現するサービスです。

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     クラウドオフィス「RISA」にはどんな特徴があるのですか?

    深野 大きく3つあります。まず、アバターを介してログインするため、離れていても同じ空間にいるような感覚が得られること。次に、画面上にある通話ボタンを押せば他の社員とすぐに会話することができるので、一般的なテキストチャットよりも気軽に雑談や相談ができること。最後に、在籍中、離席中、会議中などの状況が一目でわかること。集中したいときは離席、コミュニケーションを取りたいときは戻ってこられるので、仕事へのモチベーションを維持しながらコミュニケーション不足を解消することができます。

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    開発中のクラウドオフィス「RISA」

     非言語情報を仮想空間で可視化するところに高いハードルがありそうですが、実際開発を進めてみていかがですか?

    深野 今まさに戦っているところです。まずは「もじもじ」「もやもや」「へとへと」といった非言語情報を、ワンクリックでRISA内にいるアバターに反映させられるよう開発を進めています。実装後、ユーザーに使っていただきながら、それがRISAのコアバリューになり得るか検証していきたいです。

    「自分はナポレオンの生まれ変わり」革命を起こすべく、起業を選択

     この事業を始めたきっかけを教えてください。

    深野 バーチャル世界で人々が生活する姿は長期的に見えていたので、その領域でビジネスを展開しようと考えていました。いろいろなサービスが考えられる中で、リモートワークに着目したきっかけは東京オリンピックです。2012年イギリスでロンドンオリンピックが開催されたとき、交通機関の混雑を避けるため市交通局がテレワークによる通勤混雑回避を呼びかけました。その結果、開催期間までにロンドン市内の企業の約8割がテレワークを導入。大会中のテレワーク勤務により、生産性向上、満足度向上、ワークライフバランス等の成果につながったとの報告があったそうです。日本の企業におけるテレワーク導入状況を見てみると、2017年は約14%でしたが、2018年は19%となりました。「日本もオリンピックのタイミングで一気に浸透するのでは」と見込み、リモートワークを軸にビジネスを展開していこうと考えました。

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     いつから起業を考えていたのですか?

    深野 大学生の頃からです。その根幹には「革命を起こしたい」という感情があります。フランスの革命家、ナポレオン・ボナパルトと同じ誕生日ということもあって、小学生の頃から「自分はナポレオンの生まれ変わりだ」と言い続けていたら、どんどん自己暗示にかかっていって、自分は本当に革命を起こすべき人だと思うようになりました。また、貧しい母子家庭で育ったことも起業する要因の一つになっています。生まれた環境で待遇に差が出る、社会への怒りのようなものもありました。現実世界にはさまざまな制約があります。その制約を少しでも解消するためには2つのパターンがあると思うのです。現実社会でそれらをどんどん解決していくか、不都合のないまったく別の世界をつくるか。僕は後者に人生の舵を取ることにしたのです。そのほうが面白いし、楽しいし、解決できる可能性も高いだろうと考えました。

     起業して良かったことを教えてください。

    深野 全力で生きているという感覚を得られるところです。プロダクトがかたちになったり、それをお客様が使ってくれたり、優秀なメンバーが入ってきたり、資金調達ができたり。こうした喜びは起業しなければ味わえなかったと思います。

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    環境によらず、誰もがやりたいことにチャレンジできる世界を創りたい

     経営をする上で心がけていることはありますか?

    深野 2つあります。ひとつは、組織としてビジョン実現のためにどうあるのが理想的なのか、本質を考えること。当たり前を疑って本質的に仕事をするということです。もうひとつは、会社の情報をオープンにすること。OPSIONはフルリモートで、かつ、働く時間の決まりもないので、メンバーは自主的に動くことが求められます。そのときに会社の抱える課題や問題点などがオープンになっていないと、自走しようとしても取れる選択肢がなく迷ってしまいます。メンバーが自走できるように、そしてOPSIONで価値ある時間を過ごすために、会社の情報はすべてオープンにしています。

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     今後のビジョンを教えてください。

    深野 現実を超越するような体感、生き方ができる空間を仮想の世界で構築し、環境によらず、誰もがやりたいことにチャレンジできる世界を創っていきたいです。

     最後に、これから関西で起業をしようとしている人に向けてメッセージをお願いします。

    深野 新型コロナウイルスの影響もあり、働き方がリモートを前提としたものに変化してきました。関西にいながらでも投資家やお客様に会えて、一緒に働くメンバーも集められる、そんな時代になりつつあります。物事の本質を見極め、時代の流れに自分たちのスタンスや方針を合わせ、どんな体制を作っていくか真剣に考えることができれば、どこで起業をしても成功できると思います。

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    チャレサポ面談
    水本このむ

    ライター

    水本このむ

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