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INTERVIEW

ボードゲームで経営視点を体感!これまでの企業研修をひっくり返す、27歳経営者の原点

株式会社NEXERA
代表取締役 飛田 恭兵

    研修への参加を促されて、「忙しいのだから、実務をさせてほしい」「仕事にどう役立つのかわからない」と嘆くビジネスパーソンの声をよく聞きます。でも、知らなかったことがしっかりと身に付いて、実務に活かせる研修であれば受けてみたくなるはず。さらに、かっちりした講義の形ではなく、ゲーム感覚で楽しみながら研修を受けられたらいいと思いませんか?そんなニーズを叶えて、従来の研修のイメージをひっくり返す”ボードゲーム型研修”を提供しているのが、株式会社NEXERAです。このビジネスを始めるきっかけや起業する上でのポイントについて、株式会社NEXERAの代表取締役である飛田恭兵さんに伺いました。

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    自分が大きな影響を受けたボードゲームを、アップデートして届けたい

     まずは事業内容について教えてください。

    飛田 「ボードゲームでイノベーションを。」というミッションを掲げて、“経営視点”を”体感”で学ぶビジネスゲーム企業研修「Marketing Town(マーケティングタウン)」を提供しています。これまで、ボードゲームは「楽しさ」の側面ばかりが注目されていましたが、その土台には「モノゴトの構造を体験できる」という性質があります。講義や読書によって得た知識の定着率が5〜10%である一方で、体験やディスカッションなどのアクティブラーニングによって得た知識の定着率は最大で75%と言われるほど。そうした特性を活かして、ボードゲームを開発しています。

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     ボードゲーム事業に興味を持ったのは、どんなきっかけからですか?

    飛田 私自身が、ボードゲームに大きな影響を受けたことがきっかけとなっています。高校は商業高校、大学は経営学部に通っていたので、簿記の資格やビジネスの知識は持っていたのですが、これらが実際のビジネスシーンでどのように活かせるのか全然イメージができなかったんです。そんなある日、大学の授業で「マネジメントゲームMG」に出会います。40年以上前に開発された経営視点を身に付けられるボードゲームで、ソフトバンクの孫さんなども熱中されたことから話題になったゲームでした。実際にプレイしてみると、これまで自分が学んできた知識が線になって繋がり、ビジネスに活かせるということを体感できたんです。「こんな学び方があるのか!」と、ものすごく大きな衝撃を受けました。就職した際にも、「マネジメントゲームMG」で学んだことがそのまま活かせたんです。

     なるほど。でも、なぜ「自分で新たなボードゲームを開発しよう」と思えたのでしょうか?

    飛田 マネジメントゲームは非常にすぐれたゲームでしたが、40年以上前のものということもあり、現代のビジネスに当てはまりづらい部分もあったんです。たとえば、モノを売るプロセスがすごく簡単で、仕入れたらすぐにモノが売れるようになっていた。でも、モノが溢れた現代では、売るためのしくみを考えることの方が難しいですよね。「売るためのしくみ=マーケティング」を学べるゲームは無いかと調べたところ、世の中にまだ無かったので、作りたいなと思ったのです。ちょうど同じ頃、現在の弊社のCBO(チーフボードゲームオフィサー=最高ボードゲーム責任者)に出会い、ともに事業を始めることになりました。従来の研修は、マーケティング・財務・経営戦略などとカテゴリごとに講義を受ける形式が多いと思います。しかし、実際のビジネスにおいて、財務や経営戦略の観点無しにマーケティングを考えることはできません。そのため、「マーケティングタウン」は、プレイするだけでマーケティングを含む経営視点が多面的に身に付けられる設計にしています。

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    起業家が取り上げられやすく、サポートしてもらいやすいのは関西の良さ

     そもそも“起業”に興味を持ったのはどうしてですか?

    飛田 家族や親戚の多くが自営業なので、小さい頃から当たり前のように将来の選択肢として起業がありました。大学卒業後は財務が苦手だったのと、どんな業界でも普遍的に活用できる知識を身に付けるため財務系コンサルティング会社に就職しましたが、ずっと起業は見据えていました。

     起業してよかったと思うことはありますか?

    飛田 自分自身が納得できるまで、ビジネス全体の設計を突き詰められる点ですね。雇われている身だと、「ここをこうしたい」と思っても自分の意思だけでは変えられないこともあるので。すべて自分で判断してやり切れることは、しんどいけれど楽しいです。

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     今は東京にも進出されていますが、大阪で起業されていますよね。関西で起業してよかったことはありますか?

    飛田 目立ちやすいことです。メディアも、起業家や新しいビジネスの情報を探しているので取り上げてもらいやすいですし、起業家の総数が首都圏に比べると少ないため、手厚い起業支援を受けられる印象があります。私はスタートアップカフェ大阪という場所で働いていた経験があるのですが、振り返るとスタートアップカフェ大阪やbillage OSAKAなどの起業家支援の場でいろんな人を紹介してもらい、信頼できる先輩にも出会うことができました。

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    “周りが応援したくなる要素”を磨くべし

     今、事業において注力していることは何ですか?

    飛田 ボードゲーム研修のオンライン化です。新型コロナウイルスの影響で対面研修ができない状況なので、リモートでもボードゲーム研修ができるように体験型オンライン研修サービス「Marketing Town the Team(マーケティングタウンザチーム)」を2020年5月11日(月)より提供開始させて頂きました。

     これから、NEXERAが目指すビジョンを教えてください。

    飛田 “令和を代表するビジネスボードゲーム型研修”として、「Marketing Town(マーケティングタウン)」が世の中に認知されることを目指しています。これまでの研修では、座学から実践までが遠すぎて実務に活かせる人が少ないという課題がありました。だから、私たちは座学と実践の間に擬似体験できる環境を作っていきたいと思っています。その手法としてボードゲームは最適なので、「マーケティングタウン」以外にファイナンスやマネジメントに特化して学べるような体験機会も今後は作っていきたいですね。

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     最後に、関西でこれから起業しようと思っている方に向けて、メッセージをいただけますか。

    飛田 応援してもらいやすい状態を作ることがとても大事だと思います。「いいプロダクトを持っている」でも、「社会にとってプラスになる事業をしている」でも、何でもいい。周りが応援したくなる要素を自分たちが持っていれば、自然と取り上げてもらえたり人を紹介してもらえたりと、サポートしてもらえるはずです。特に、地方は応援してもらいやすい土地柄があると思います。

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    撮影場所:スタートアップカフェ大阪

    チャレサポ面談
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    ライター

    倉本 祐美加

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