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株式会社ビーワンカレッジ

代表取締役 広瀬 好伸

経営者が直感で決断するための「戦略図」を提供!会計士出身の起業家が広める、データドリブンな経営

おそらく、どんな組織にも「KPI」が設定されていると思います。営業部のKPIは営業部長が設定・管理していますが、営業部長がマーケティング部のKPIを把握しているケースは多くありません。けれど、「マーケティング部の施策で獲得した見込み顧客に、営業からアポを取る」ケースがあるように、自ずと各部署のKPIは連動しますよね。だからこそ、「全社で各部署のKPIを管理・共有する」ことに必要性を感じて、独自の経営マネジメント理論に基づくシステムを提供しているのが株式会社ビーワンカレッジです。代表の広瀬さんに、事業を始めたきっかけやビジョンなどを伺いました。

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全社でKPIを管理・共有する手法を広め、ビジネスを加速させる

 事業内容について教えてください。

広瀬 独自の経営マネジメント理論「Scale Model(スケールモデル)」を元にした、クラウド型マネジメントシステム「Scale Cloud(スケールクラウド)」を提供しています。これは、経営計画の作成、全社員への共有、進捗管理、問題点の抽出、計画修正のシミュレーションなどが容易に行えるシステムで、会社全体での全体最適な次の一手を見つけて全体の生産性を高める効果を発揮するものです。つまり、戦国武将たちが軍議を行う際に囲んで見ていた“戦略図”のような役割を果たします。彼らは一つの図を共有して、「どこから攻め入るのか、どのように戦うのか」を考えていました。現代の経営に置き換えると、ビジョンや戦略、さらにそれらを細分化したKPIなどに言い換えることができます。私たちはシステム提供とコンサルティング両面で、部門ごとの主要なKPIを見つけて、各KPIが売上・利益・資金繰りへ及ぼす影響度を可視化するサポートをしています。

 なぜ、このような事業を始めたのですか?

広瀬 私自身が会計士として、数字を扱う仕事をしていたことが関係しています。企業はビジネスを行う以上さまざまな数字を追いかけるわけですが、「部門ごとにバラバラで数字を管理するのではなく、全社で数字に関する共通認識を持って、横串を指して管理することができればいいのに。そうなったら、経営戦略も考えやすくなり、企業内のコミュニケーションも円滑になるのに」と考えていたからです。

02

経営者が直感で行う決断を、論理でサポートしたい

 企業に対しては、具体的にどのようにして支援を行っているのですか?

広瀬 話し合いから始めるのですが、経営者はもちろん、各部署のリーダー全員に集まっていただきます。「売上の改善」がテーマであれば、まず「売上」というKGIに至るまでの営業プロセスやマーケティングプロセスが現状どうであるか、KGIに関与するKPIにどんなものがあるかを、各リーダーからヒアリングするんですね。たとえばKPIの一つに「商談数」があれば、「商談数」の定義も改めて共通認識化します。こうした構造分解を行って可視化することで、「どのKPIの改善が重要か」「そのためにどんな打ち手を取るべきか」を考えやすくなるんです。

 意思決定のスピードが早くなりそうですね。

広瀬 KPIの数値情報は、財務情報と統合して「Scale Cloud」で状況を見える化し、リアルタイムで追えるようにするので、当然意思決定は早く、正確になります。多くの企業が、部署ごとに数字を追いかけて、マーケティングならGAやMA、セールスならSFA、カスタマポートはCRMなど別々のツールで数値管理を行っています。そうなると、規模が大きくなればなるほど経営者は全体像を見ることが難しくなり、感覚的な経営に陥りがちなんですよね。もちろん「直感」は大事なのですが、その直感をサポートする「論理」の部分を私たちが提供することで、決断が正解となる確率を上げられればと思っています。

03

将来的には“KPIのデータベース”をつくりたい

 どんな企業に導入を勧めたいですか?

広瀬 メインは上場準備をしている企業や事業が複雑化している上場企業で、それに加えて急成長を目指しているスタートアップにもおすすめしたいです。Scale Cloudを使えば、ロジカルで信頼性のある事業計画書を作成できますし、予算管理、業績目標に向けての進捗管理なども容易に実現できるようになります。

 今後のビジョンを教えてください。

広瀬 データドリブンな経営を広めることで、社会にイノベーションを起こしていきたいです。イノベーションは経営者一人で起こせるものではありません。戦略図を見る目の数が多いほど、見て考える頭の数が多いほど、起こしやすくなると思うので、Scale Modelによってサポートしていきたいです。導入社数が増えるとScale Cloudにデータも溜まってくるので、ゆくゆくは1万社程度のデータを集約して、各社が業界平均や理想の成長率を挙げている企業の値を参考にしながら最適なKPIを設定でき、それだけでなく課題となっているKPIをアラートして次の打ち手をレコメンドできるような、“KPIのデータベース”も構築したいと考えています。

04

起業時に考えたい、“「この指止まれ」の指を何にするか”

 会計士から起業するに至ったのは、どのような経緯からだったのですか。

広瀬 会計士としてのやりがいは、正直あまり感じてなかったんです。会計って、ある種ルールブックで。物事が起こったときにどう処理をするのかが、ある程度決まってしまってるんです。だから、これは自分にしかできないことではないし、クリエイティブじゃないなと。会計ってビジネスの一番最後というか、起こったことに対処するものなので、「起きる事実を変えられる仕事をしたい」と思うと、起業という選択肢になりました。

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 関西で起業して感じる、メリットやデメリットを教えてください。

広瀬 メリットは、スタートアップの数が少ないからこそ、少しエッジが立っていれば目立てることです。PRの機会などは得られやすいかもしれません。あとは、人情を大事にする土地柄のために、経営者の会でも「お互い助け合おう」という意識が強いことです。デメリットは、やはり東京と比べるとVCやCVCが少なく、ファイナンスの環境が不利であることですね。また、関西で起業しても売上の大半を関西の市場だけで稼ぐことはおそらく難しいと思います。東京に拠点を置いたり、東京の起業家と繋がったりすることは必要ですね。

 最後に、起業志望の方へメッセージをいただけますか。

広瀬 大事だと思うのは、「この指止まれ」の指を何にするかということです。いわゆるミッションやビジョンのことですが、面白ければ止まってくれる人がいるし、面白くなければ誰も止まらないので。「稼ぎたい」「有名になりたい」という思いで起業するのもいいと思いますが、仲間集めをしてビジネスを大きくするには、社会の役に立つ「この指」が必要かなと思います。あと、経営をする以上は数字が付きまとうので、数字のリテラシーは上げておくことをおすすめします。

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ライター / 倉本 祐美加

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