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【HRテック市場】人事部門・求職者・働く人の課題を解決。市場規模〜トレンドについて解説

こんにちは、関西スタートアップニュース編集チームです!

〇〇テック、今ではビジネス上、課題解決シーンでほぼ毎日のように必ず、見聞きするようになったこの組み合わせ造語。金融×ITでフィンテック、農業×ITでアグリテック、そして今回ご紹介する人事×ITのHRテック(HR Tech)などのように枚挙にいとまがありません。

日本の人事は新卒一括採用が主流で回っており、年功序列、終身雇用が未だに根付いているなか近年、転職が当たり前となり、政府・厚労省・経団連もまた新卒のジョブ型雇用を推進しようとしています。端的にいえば人事の“さらなる多忙化”が始まっているのです。

そのためHRテックはこれからもっと、伸びていくと見ています。そこでこの記事で、HRテックの定義と具体例、市場規模、最新トレンド、今後の展望についてもお伝えしていきます。

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<目次>

  • HRテックの定義、具体例

  • 市場規模

  • 最新トレンド

  • 今後の展望

  • まとめ

HRテックの定義、具体例

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■定義
先ほど述べましたが人事とITをかけ合わせたものをHRテックといい、横文字を用いずにわかりやすくいえば「人事分野情報技術」です。ちなみにHuman Resource(人的資源)の頭文字をとってHRです。なお類似用語としてHRM(人的資源管理)も併せて覚えておくといいです。またHRテックは、システムやサービスの内容によって

採用管理/人事・配置/労務管理/育成・定着

に分けられます。※デロイト トーマツ ミック経済研究所の分類

■具体例
HRテックはいわゆる「ぽっと出」ではなく5年ほど前から実は、日本のビジネスシーンにも導入され始め、徐々に注目されるようになり現在に至ります。

2016年、転職エージェントとして知られるビズリーチはいち早く、人材管理システム「HRMOS(ハーモス)」の提供を始めました。日本経済新聞によると“社員の採用の経緯や入社後の社内での業績などのデータを集めて分析し、最も効果的な採用方法の選び方や最適と考えられる社員の配置まで一元管理できる”ものだそうです。

参照:日本経済新聞 ビズリーチ、人事管理にAI導入 採用から配置まで一元管理

また2017年、タレントアンドアセスメントは、面接官に代わって24時間、AIが応募者の都合に合わせ採用面接を行い、企業が求める人物像と合致しているかどうかを評価するサービスをリリースしています。

参照:日本経済新聞 面接官はAI T&A、「ペッパー」活用

2018年には自動車大手トヨタの社内カンパニーが、新入社員(技術職)の最適な配属先を割り出すシステムを採用しています。また2019年、コニカミノルタは適性検査(SPI)の結果から学生を6つのタイプに分けるシステムを開発。毎年の新卒採用活動に反映させているようです。

参照:日経XTECH トヨタ流のハイテク人事、新人配属先は単語ベクトルで見つける

参照:日経電子版出世ナビ 変革実行型がほしい コニカミノルタの新卒採用テック

さらに昨年秋、関西スタートアップニュースでご紹介したGEパートナーズは、能力があるにも関わらず日本語での会話が未熟なために単純作業に従事せざるを得なかった外国人に向け、その能力を活かせる職業紹介と実践的日本語教育を行えるオンラインサービス『日本語.COM』を提供しています。

このようにここ数年でHRテックは人事部門の手間や負担を軽減し、課題を解決してきただけでなく、求職者側の活動上の利便性も同時に高めてきたといえます。いわばベンダー、求人企業、求職者の三方良し、win-winが成立したビジネスといえます。

そんなHRテックの市場規模は実際のところ、どうなっているのでしょうか。次章で確認していきます。

市場規模

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デロイト トーマツ ミック経済研究所の調査によるとHRテッククラウド市場全体の規模は

  • 2019年度 342.2億円

  • 2020年度 426.0億円

です。国内ITサービスの市場規模は2020年5兆6834億円※ですが新型コロナウイルスの影響などで、前年比2.8%のマイナス成長でした。そんななかHRテックは80億円以上のプラスで大きく伸びており、この勢いは止まらず2021年度は566.0億円(見込み)にまで拡大するとしています。※IDC Japan発表の数値

最新トレンド

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この章ではここ1年、話題となったHRテックを2例ご紹介いたします。

■1on1支援プラットフォーム
昨年より本格的にビジネスの新常識となった在宅勤務。関西スタートアップニュースでもテレワーク環境下の1on1の大切さを取り上げましたが、KAKEAIはよくある上司と部下のすれ違いを防ぎ、円滑な1on1を支援するプランの提供をスタートさせています。

参照:日経産業新聞 テレワーク疲れに効く 孤独な社員つなぐ新興サービス

■メンタル不調を検知
KDDIは昨年9月からAIで毎日、社員のメンタルヘルス不調、予兆を検知する『AI社員健康管理』を導入しています。年休や残業などのデータからストレスを分析するものです。

参照:KDDI HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」をKDDI社員へ提供開始

今後の展望

前章でお伝えしたように1on1、メンタルヘルスと「個」の課題解決に焦点を当てたといえるHRテックが話題となっています。今後も人事部門、求職者だけでなくすべての働く人が恩恵を受けられるようなHRテックが支持され、次々とリリースされるのではと考えています。

まとめ

HRテックは会社に入りたい人、働く人がいるかぎりこの先ずっと必要とされる持続可能な情報技術領域です。これからも時代に合わせ進化、多様化するであろうHRテックから目が離せません。

【参考文献】
日本経済新聞(プレスリリース) ミック経済研究所、「HRTechクラウド市場の実態と展望 2020年度版」を発刊
日本経済新聞 ビズリーチ、人事管理にAI導入 採用から配置まで一元管理
日本経済新聞 面接官はAI T&A、「ペッパー」活用
日経XTECH トヨタ流のハイテク人事、新人配属先は単語ベクトルで見つける
日経電子版出世ナビ 変革実行型がほしい コニカミノルタの新卒採用テック
IDC Japan 国内ITサービス市場予測を発表
日経産業新聞 テレワーク疲れに効く 孤独な社員つなぐ新興サービス
KDDI HRテクノロジーを活用したストレス分析「AI社員健康管理」をKDDI社員へ提供開始

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ライター / 関西スタートアップニュース編集チーム