
「儲からなくていい。社会にインパクトを与えることがすべて」フードロス削減に繋がる画期的なサービスとは?
株式会社STRK
代表取締役 我時朗(本名:佐藤 隆史朗)
こんにちは、関西スタートアップニュース編集チームです!
ソフトバンクのロボット「Pepper」やお掃除ロボットの「ルンバ」など、私たちの身近なところで活躍するロボットが増えてきています。技術の発展に伴ってロボットの活用範囲は急速に拡大しており、ロボットはますます身近な存在になっていくでしょう。
本記事では、ビジネスパーソンが知っておくべきロボットの基礎知識として、ロボットの分類や市場規模、最新のトレンドについて解説していきます。
<目次>
ロボットの分類
ロボットの市場規模
ロボット市場のトレンドと注目トピックス
まとめ
ロボットの市場は、産業用と非産業用の2つに大きく分かれていますが、用途によってさらに細かく分類が定められています。どのようなロボットがあるのかをみてみましょう。*1
産業用ロボットは、製造業・農業・建設業などの作業現場で人間の代わりに作業を行うロボットのことです。次の2つの分類があります。
製造業用ロボット
工場でのものづくりを無人で行うファクトリーオートメーションロボットや、人と一緒に作業を行う協働ロボット。
非製造業用ロボット
自動で収穫作業をする農林水産業用のロボットや、溶接や機材搬送を行う建設業用のロボットなど、製造業以外で活用される産業用ロボット。
非産業用ロボットは、サービスロボットとも呼ばれており、公共空間や家庭で私たちの生活をさまざまな形でサポートしてくれるロボットです。次の5つの分類があります。
物流・搬送用ロボット
AGV(無人搬送車)やデリバリーロボットなど、物流倉庫での商品の運搬や建物内での物品搬送に活用されているロボット。
医療・介護用ロボット
遠隔操作によって手術を行う手術支援ロボットや、歩行支援用のパワーアシストスーツなどのリハビリ支援ロボットなど、医療の現場で利用されるロボット。また、入浴や排泄、移動補助といった負担の大きい介護業務を補助する介護支援ロボット。
オフィス・店舗用ロボット
オフィスや店舗内を清掃する清掃ロボットや、音声認識や画像認識による会話機能で受付や案内を無人で行うコミュニケーションロボット、オフィスや店舗内を巡回して警備を行うセキュリティロボットなど、オフィスや店舗で活用されるロボット。
家庭用ロボット
iRobotの「ルンバ」を始めとする清掃ロボットや、ソニーの「aibo」のようなコミュニケーションロボットなどの家庭内で活用されるロボット。また、AmazonのAlexaを始めとするスマートスピーカーも家庭用ロボットに分類されます。
その他
空から撮影を行うドローンや、自動でインフラの点検を行うロボットなど。
関西スタートアップにてインタビューを実施した企業の中にも、ロボットの開発を行なっている企業があります。
「PLEN Robotics株式会社」
PLEN Robotics株式会社インタビュー:https://kansai.startupnews.jp/post/plenrobotics/
「PLEN Robotics株式会社」では、主に、3. オフィス・店舗用ロボットに該当するようなロボットを開発しており、手のひらサイズの小さなフォルムながら、顔認証機能や音声対話機能を搭載した高性能のロボットを開発。最近では新型コロナウイルスの流行も受けて社会のニーズに対応できる新製品も開発しています。(取材記事 2020.07時点)
経済産業省とNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の推計*2 によると、産業用ロボット・非産業用ロボットを合わせた市場規模は2025年には5.3兆円、2035年には9.7兆円と5年で2倍近くまで拡大すると予測されています。
ロボットの市場は、生産性向上や品質の安定化、安全性向上を目的として製造業の工場を中心に発展してきました。2020年現在も、ロボットの市場規模では製造業での産業用ロボットが最も多くなっていますが、今後はサービス分野を始めとした新たな分野への非産業用ロボットの普及が増加すると考えられています。
日本国内における非産業用ロボット市場は、上述した5つの分類を合わせて2018年度の1203億円から2024年度には2490億円に拡大すると推計されています。徐々に非産業用ロボットの市場が拡大していくと言えるでしょう。
近年のロボットは活用範囲が急速に拡大しており、それに伴って新しい技術が次々に生まれています。*3
以前から活用されていた産業用ロボットは、同じ作業を素早く、ミスなく、繰り返し行うことが求められていました。しかし近年では、作業内容が複雑化したり、同時に複数の作業をこなしたりするといったように、人に近い高度な作業が求められるようになっています。
そのため、AI技術によってセンサーから得た情報を元に状況を分析し、状況に応じた動作を瞬時に行えるロボットが必要とされています。ロボット自体も、人の腕と同じ複雑な動きができるロボットアームを持っていたり、人型で高い運動能力を持ったロボットが登場しています。
また、日本においては少子高齢化に伴う人手不足が深刻となっており、介護や子育てにおけるAI技術を搭載したロボットの活用が注目されています。
AI技術によって人と限りなく近い会話を行うことができ、ロボットの方から話しかけたり同調や質問をしたりするロボットが開発されています。介護用ロボットとして高齢者との会話に活用することや、家庭での子供の教育に活用することが期待されており、いずれは一家に一台ロボットがいるようになるかもしれません。
ロボットへのAI技術の応用はトレンドとなっており、上述した用途以外でもさまざまなで場面でロボットが活用されるようになるでしょう。
本記事では、ロボットの用途による分類や、拡大する市場規模、AI技術の応用といったロボット市場のトレンドなどについて解説しました。ロボットは、今後あらゆる産業に関わってくると予想できます。そのため、ロボット市場に関わっているかどうかに関わらず、ロボットについての最低限の知識を持っておくことをおすすめします。
ロボットの技術は日々進歩し、活用範囲も拡大し続けていますので、今後も注目していきたいと思います。
<参考文献>
*1 野村総合研究所著 「ITナビゲーター2019年版」
*2 NEDO 「2035年に向けたロボット産業の将来市場予測①」
*3 日本サポートシステム 「【2020年】最新のロボットの現状は?技術やロボットに代替される職業」
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ライター / 関西スタートアップニュース編集チーム
株式会社STRK
代表取締役 我時朗(本名:佐藤 隆史朗)
株式会社スクリエ
代表取締役(2021年4月〜) 岡本 孝博
株式会社ソニックアーク
代表取締役社長CEO 原 健太 / 取締役副社長CTO 西浦 敬信
株式会社アロマジョイン
代表取締役社長 金 東煜(キム ドンウク)