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今すぐに試せる。企画や提案を深めるための3つの思考法テクニック

こんにちは、関西スタートアップニュース編集チームです!

企画や提案を一生懸命に考えたのに、「論点がずれている」「まだまだ考えが浅い」「当たり障りがなくてつまらない」といったフィードバックを上司から受けてしまう。そんな悩みを持っていないでしょうか?

企画や提案が通らないというのは、ビジネスパーソンであれば誰もが一度は経験することだと思います。そんな状態から脱却するためには、問題解決やアイデアを出すコツである思考法を身につけることが重要です。

本記事では、あなたの企画や提案を深めるためのテクニックとして、ビジネスパーソン向けのセミナーや研究でも取り上げられることの多い「トリプル・シンキング」と呼ばれる3つの思考法を紹介します。

<目次>

  • 前提を疑う「クリティカル・シンキング」

  • 思考の幅を広げる「ラテラル・シンキング」

  • 筋道を立てて思考を深める「ロジカル・シンキング」

  • まとめ

前提を疑う「クリティカル・シンキング」

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クリティカル・シンキングは、直訳すると「批判的思考」です。グロービス経営大学院著「グロービスMBAクリティカル・シンキング」*1 では、クリティカル・シンキングを「健全な批判精神を持った客観的な思考」と定義しています。

何でもかんでも批判するというわけではなく、適切な批判によって「それは本当に正しいのか?」と疑問を持ち、物事や情報を客観的に捉える思考法であると言えるでしょう。

同書では、クリティカル・シンキングを習得するメリットとして、それまで見落とされていた機会や脅威に気づけることや、思いつかなかった斬新な発想ができるなどを挙げています。

本記事では、クリティカル・シンキングを身につけるための方法として、GROBIS知見録 「クリティカル・シンキングの3つの基本姿勢:テクニック以前に必要なこと」*2 を参考に3つの基本姿勢を紹介します。

1. 目的は何かを常に意識する
目的が明確になっていないと、問題の一部だけに注目したり、重要でない問題を意味もなく考えるなどして、本質的な思考ができない原因になります。「何のために考えるのか」「本当の目的は違うところにあるのではないか」と考える習慣をつけることが重要です。

2. 自他に思考の癖があることを前提に考える
私たちは、無意識のうちに個人の価値観や過去の経験からの教訓、常識などに囚われてしまいがちです。そういった思考の癖があることを意識し、客観的な視点を持つことによって本質的な思考ができるようになります。

3. 問い続ける
何らかの結論に達したと思っても、そこで思考を止めずにさらに考え続けることで、より思考が深まっていきます。有名な言葉に、「So what?(だから、何なの?)」や、「Why?(なぜ?)」「True?(本当に?)の3つがあります。これらを自分自身に問い続けてみましょう。

思考の幅を広げる「ラテラル・シンキング」

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ラテラル・シンキングは、直訳すると「水平思考」です。木村尚義著「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」*3 によると、ラテラル・シンキングは1967年にイギリスの医師であるエドワード・デボノが提唱した思考法であり、一般的には「どんな前提条件にも支配されない、発想の枠を広げる思考法」と理解されています。

同書において、木村尚義氏はラテラル・シンキングに必要な3つの力を挙げています。

1. 疑う力:固定観念を打ち破る
上述したクリティカル・シンキングと同様に、疑うことによって固定観念を打ち破ることが重要です。例えば、世代の違う人の意見を聞いたり、異業種の成功事例を見るなどして自分自身の固定観念から解き放たれ、自由な発想ができるようになります。

2. 抽象化する力:物事の本質を見抜く
物事や情報を一度抽象化することによって物事の本質に気づき、その後に再度具体化をすることで選択肢を広げていきます。例えば、「何をするものか?」「同じ目的を達成する選択肢は他にないか?」と考えていきます。

3. セレンディピティ:偶然の発見を見逃さない
セレンディピティは、「何かを探しているときに、それとは別の価値あるものを偶然見つける力」と定義されています。身の回りのあらゆることにアンテナを張り、企画や提案に応用できないかを考えることが、思考の幅を広げるとともに画期的なアイデアを発想するきっかけになるということです。

筋道を立てて思考を深める「ロジカル・シンキング」

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ロジカル・シンキングは、直訳すると「論理的思考」です。一般的には、「物事を体系的に整理して筋道を立て、矛盾なく考える思考法」であると認識されています。

物事の因果関係や相関関係、包含関係といった観点から思考を整理し、企画や提案に矛盾がないかを確かめるものであるとともに、思考をさらに深めることができる思考法です。また、上司などに企画や提案をプレゼンする際に、論理的な説明によって相手に納得してもらうためにもロジカル・シンキングの考え方が生きてきます。

ロジカル・シンキングに関する代表的な書籍である照屋華子・岡田恵子著「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」*4 では、論理的に思考を整理する方法として「MECE」という手法を挙げています。

「MECE」とは重複・漏れ・ずれをなくす方法であり、MECEの切り口で企画や提案を考えることで、論理的な破綻をなくして説得力のあるものにできます。MECEは次の4つの言葉の頭文字を取ったものであり、この4つを意識するだけでも、思考は深まっていくでしょう。

  • M:Mutually = お互いに

  • E:Exclusive = ダブりなく

  • C:Collectively = 全体的に

  • E:Exhaustive = 漏れがない

まとめ

本記事では、クリティカル・シンキング、ラテラル・シンキング、ロジカル・シンキングの3つの思考法からなる「トリプル・シンキング」を紹介しました。

3つの思考法のいずれかを意識するだけでも、あなたの企画や提案は良くなっていくでしょう。また、3つの思考法は組み合わせることによって最大限に効果が発揮されます。

例えば、ラテラル・シンキングは水平方向に思考の幅を広げる思考法ですが、ロジカル・シンキングによって思考を深めることによって、幅広くかつ深い思考ができるようになります。

あなたの企画や提案を深めるために、3つの思考法をぜひ取り入れてみてください。

<参考文献>
*1 グロービス経営大学院著 「グロービスMBAクリティカル・シンキング」
*2 GROBIS知見録 「クリティカル・シンキングの3つの基本姿勢:テクニック以前に必要なこと」
*3 木村尚義著 「ずるい考え方 ゼロから始めるラテラルシンキング入門」
*4 照屋華子・岡田恵子著「ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル」

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ライター / 関西スタートアップニュース編集チーム