
「儲からなくていい。社会にインパクトを与えることがすべて」フードロス削減に繋がる画期的なサービスとは?
株式会社STRK
代表取締役 我時朗(本名:佐藤 隆史朗)
こんにちは、関西スタートアップニュース編集チームです。
近年、多くの企業で定められているものに「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」があります。これは有名な経営学者であるピーター・F・ドラッカーが、著書で提唱した企業の存在意義や方向性を位置づける経営方針のことです。
昨今は特にビジネスの流れの速さが顕著で、プロダクトやサービスの浮き沈みに依らない、会社そのものに根ざしたブレない軸の確立と組織への定着が重要になってきます。
そこで今回は、そんな「Mission(ミッション)」「Vision(ビジョン)」「Value(バリュー)」(以下、MVV)について、それぞれの違いや重要性を解説していきます!
<目次>
意外と知らないMVVの違い
なぜMVVの策定が重要なのか
MVVを定めているスタートアップ企業の事例3選
まとめ
■Mission(ミッション)=「社会にとっての企業の存在意義」
ミッションとは、自社が社会に対して提供すべき価値の原動力となるものです。プロダクトやサービスを提供することによって、社会に対してどんな使命を果たしたいのかという、自社が普遍的に追求すべき社会的役割のことです。会社そのものの存在意義となるので、どこまで社会的に意義のあるものにできるかが重要となってきます。
■Vision(ビジョン)=「組織として実現を目指したい未来の姿」
ビジョンとは、自社が実現したい未来のことです。ミッションを果たした先に待っている未来であり、その企業のお客さんを始めとして世の中の人々が応援したくなるような共感性の高いものであることが重要です。誰しもが想像しやすいような、理想的な未来のワンシーンを想起させる言葉に落とし込みましょう。
■Value(バリュー)=「組織としてあるべき姿・体現すべき価値観」
バリューとは、ミッションの遂行とビジョンの実現をおこなっていく上で、具体的にどのような価値基準に基づいて行動や判断をするのかという指針です。メンバーの一人ひとりが日々発揮するべき価値とも言えます。また、ミッションやビジョンとは違い、複数存在する場合がほとんどです。
ここでは、MVVを会社として策定し言語化することにはどのようなメリットがあるのか解説していきます。
■組織の羅針盤になる
MVVは決断に迷った際に立ち戻るべき、意思決定の基準となります。さらに、企業として業績が伸びているうちはMVVがなくとも流れに乗って進むことができますが、業績が落ち始めると目指すべき方向性もなく、組織として空中分解してしまう可能性が高いです。MVVとは会社の存続に影響するものであり、組織カルチャーそのものであると言えます。
■メンバー全員の目指すべき未来が一つになる
経営者の中にのみ思想やビジョンがあっても、共有されなければ社員は経営者の顔色を伺って仕事をしてしまいます。組織としてのMVVが明文化されていれば、それに従って社員が自主的に動けるようになります。また働く人の意識レベルを上げ、組織に対するエンゲージメントを高めることにも繋がります。
■採用ブランディングに活きる
MVVは、採用における不動のメッセージとなりえます。採用活動は、ともにミッションやビジョンを実現させる「同志」を集めること。MVVを採用メッセージにも反映することで、自分たちに近しい価値観を持ったメンバーの採用を可能にします。
ここでは参考までに、実際にMVVを定義している上場済みスタートアップ企業をご紹介します。
■株式会社MoneyForward
【ミッション】お金を前へ。人生をもっと前へ。
【ビジョン】すべての人の、「お金のプラットフォーム」になる。
【バリュー】『User Focus』『Technology Driven』『Fairness』
■株式会社アカツキ
【ミッション】Make The World Colorful.(世界をカラフルに輝かせよう)
【ビジョン】A Heart Driven World.(ハートドリブンな世界へ)
【バリュー】『Professional』『Excite』『Relationship』
■株式会社クラウドワークス
【ミッション】“働く”を通して人々に笑顔を
【ビジョン】働き方革命 世界で最もたくさんの人に報酬を届ける会社になる
【バリュー】『10x Goal』『Be Agile』『One CrowdWorks』
以上、ミッション・ビジョン・バリューについて、それぞれの違いや重要性を解説してきました。それぞれの言葉が持つ意味やメリットについてはご理解いただけたと思いますが、これらは定めるだけでは意味がありません。組織に浸透させることで十分な効果を発揮します。定義するだけで満足せず、組織文化として定着させるための努力を続けていきましょう。
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ライター / 関西スタートアップニュース編集チーム
株式会社STRK
代表取締役 我時朗(本名:佐藤 隆史朗)
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